January 05, 2005

"TSUNAMI" 雑感。

年末に、今年の10大ニュースをUpしようと思って、何があったっけなあとつらつら考えているうちに年が明けてしまったのですが、いや、実のところスマトラ沖地震からの大津波の災害の大きさに呆然としてしまったというのがほんとのところ。

911への報復を名目にしたアメリカのイラク攻撃とか奈良幼児殺人事件を始めとするもろもろの性犯罪とか拉致問題における北朝鮮の対応とか宅間被告の死刑執行とか浦和レッズの大躍進とかいろいろありましたが、この津波災害を巡る駆け引きめいた理不尽さには怒りを通り越して沈黙するばかりだ。

真っ先に思ったのは津波警報システムがまったく完備されていなかったことで欧米の被害者家族たちがこのインド洋諸地域の国々に対し損害賠償請求を起こすのだろうなー、ということでした。
あるいはそのシステムがなくてもこれだけネットワークの形態が進化していながらどうしてひとつの警報も届けることもできなかったのだろう? タイ辺りでは象を含めて放し飼いにしていた動物たちが地震による津波を感知し、高いところに逃げていったために象に乗っていた観光客とかが助かったという話がありましたが、これはもう、情報化社会に対する皮肉以上の何物でもないなー、と。ある意味警鐘だとも思えて仕方ない。おまけに災害を受けた地域に救援の車が入れないためにこの象たちがひと仕事任されているというし。

メールマガジンJMMの冷泉彰彦氏の投稿(1月1日)にもあったのですが、アメリカのファルージャ攻撃の際に使用された軍事衛星からの監視システムがこの津波の際にまったく使われていなかったという不思議。ブッシュ大統領が父ブッシュと前大統領クリントンに募金活動の支援を頼んだりパウエルが被災地を視察したりしているとはいえ、その裏にある目論見がほんとのとこ何なのか不鮮明で、タイのタクシン首相が地震発生から75分の間、津波警報が出されなかったことに対して気象庁トップを更迭したと言うことも含めて、どこか責任回避の感がしてならない。毎日新聞にもありましたが、「ブッシュ大統領は、津波被害に関する1日のラジオ演説で、米国が国際的な有志連合を主導すると強調した」という件を始めとして、自ら引き起こした失敗の返上のチャンスとばかりに躍起になっている感は否めない。アメリカはその前にイラク撤退が先だろう。

本当の誠意とは多分にメディアの伝えられない部分で展開されるというのがどうも世の常であるらしいとはいえ、なんとかこのペシミスティックな気分から今年は解放されたいものだけど。

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この記事へのコメント
なんというか、うーむ…。

http://www.asahi.com/international/update/0105/004.html

http://www.sankei.co.jp/news/050105/kok073.htm

Posted by kkk at January 06, 2005 09:16