January 27, 2005

浦和のトップ下。

山瀬移籍でトップ下補強へ
「補強については『今、森GMら強化スタッフが探している』と、
山瀬に代わるトップ下候補の獲得に動いていることを明らかにした。」

当たり前のことだが、山瀬は山瀬であって他に代えはきかない。山瀬の持つポテンシャルをそっくり実現させることのできるプレーヤーなんて、世界のどこを探してもいない。いや、現実的な話だ。
もっと言えば、誰が浦和に来ようが少なくとも山瀬が昨季セカンドステージの負傷直前まで為しえていたパフォーマンスをそっくり披露できるプレーヤーなんていない。もし山瀬本人が残留して完全復帰できていたとしても、同じようにはプレーできるはずもない。ポテンシャルを最大限に開花させたパフォーマンスを見せたところで、それは山瀬であって昨季の山瀬ではない。

サッカーは有機的なスポーツだし、選手という駒の組み合わせにおいて、練習している環境において、その日の体調によって、コーチによって、戦う相手によって、審判によって、サポーターの質によって、局面の意味するところが移ろうように変化するスポーツだ。それがまあ、醍醐味なわけで、僕らは勝ち方一つにしても勝ったからいいじゃん! で済ませられるはずもなく、さらなる未来につながる、ポジティヴな意味のある要素を探し出そうと躍起になり、とにかく今ある駒でどうすればもっと良くなるのだろうかと「オシム状態」になったりする。
システムの問題ではない。

次世代山瀬とか山瀬二代目とか言い方はなんでもいいが、山瀬の後継者を望むサポーターなんてひとりもいない(はずだ)。その時の浦和にどんぴしゃにフィットするかどうか、それが最大のポイントだろう。そして浦和が確実にあるいは飛躍的に進化していくための相当な戦力となれるのかどうか。単にトップ下ならどこにでも星の数ほどいるだろう。そのなかで誰がチームに有機的な化学反応を引き起こしてくれるのか。その見極めは想像を絶して困難だと思う。でもサポーターはそれを望む。
少なくともクラブはそれが山田ではないし、長谷部ではまだないと判断しているわけだ。

浦和だったらできること。
浦和だったらやらなきゃいけないこと。
もう、そんな時季だろうし。

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