February 07, 2005

日本代表のスピードのイメージ。

ここへきての代表は際立つ個もなく、良くも悪くもまとまりすぎで頭打ちの感があって、とにかく「勝てばいい」の了解事項も含めてちっとも面白くないサッカーになりつつあるような気がする。
目に見えるほどのアレックスの復活ぶりは嬉しいし、クロスの精密さが練習によって改善されていることにはワクワクさせるものがあるのだけど、パスも含めていかんせん全体的にスピードに乏しいように感じられて仕方ない。キープするためにまったりとしたパス回しで散らしていくことを「日本のペース」だと表現されるのには歯痒いものがある。
先々週のカザフスタン戦でそんなパス回しのある段階で、このときは阿部だったけど、いきなりギアを変えて小笠原にパスし、玉田のシュートに結びつけたというのがあったけど、試合を通じてこの阿部のパスのスピードを普段のものには出来ないものか。

例えば右に浦和の平川かFC東京の石川、左に名古屋(元市原)の村井か新潟の鈴木慎二あたりで、めまぐるしいスピードにのった展開を夢想してみたりもするのだが、そういうチーム作りをしてこなかった報いがいつかありそうな気がしてならない。韓国並みに運動量が豊富でプレスのスピードがとにかく速い相手には、年末のドイツ代表戦再現の展開は避けがたいはずだ。

とはいえ先日ブンデスリーガのニュルンベルク戦において高原の2発はスピードを意識してゲットしたゴールで、イメージは去年のエメルソンに重なるものを感じ、ちょっとドキドキした。
シュートの体勢を確立してから蹴るのでは遅い。シュートできるところにボールを持っていくのではなくボールがあるところに体を持っていく、半歩速く、相手を出し抜くように。
ーーそんなイメージが高原の中で定着してきているのではないか。当然そのための正確なトラップが大事になってくることは然りで、イメージと連動した、もっと言えば逆にイメージが後からついてくるようなシュートまでの動きを体に覚え込ませるために、相当に練習しているのだろーなーと思わせる得点だったのだけど。
このスピードが欲しい。

明後日の北朝鮮戦ではアレのクロスに反応して裏へ回った高原がワントラップ、素早い反転からダイレクトボレー、これを切に見たいと思うのです。フランスW杯でのベルカンプをオーバーラップさせるような...といえばわかりますよね(笑)

まあ、久保だったらこんなことなんてフツーにやっちゃうのだろうけどさ。

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いよいよ明後日に迫った北朝鮮戦。三都主には下手なドリブルより早いクロスを期待する。無用なフェイントやドリブルでボールを失う事は避けたい。まあ今の日本代表には速攻のイメージがないけど、せめてもう少しカウンターを狙うようなスピードに乗った攻撃を見たいものだ。
The earth cafe【コロンブスの冒険】at February 07, 2005 22:04