November 30, 2004

最終節、浦和など。

王者の貫禄で完封勝ち。
....欲をいえばきりがないが、それでいいじゃないか。
ネネの赤紙一発は苦笑するしかなかった。ラグビーやっているんじゃないだから。
それにしても闘莉王、君はいつからCFに?というポジショニング。アシストした酒井もびっくりしたことだろう。
広島は、駒野の調子が気になっていたのだが、全然冴えなかった。それでも新潟支援ゲームでのドリームチームに選ばれたのはさすが。大黒と共々、見ているところは見ているのですね、ジーコ。頼むからA代表でそれをやってくれ。
そのチャリティマッチ、ドリームチームに新潟の山口が選ばれていますが、後半はぜひアルビに戻ってやってくれ。それくらいは融通の効くゲームだろうし。

C大阪にはどうしても残ってもらいたかったので、正直うれしい。浦和がアウェイゲームで来阪する機会が減ってしまうことになることにならずに済んだ(笑)
大久保が去った後、苔口がどこまでのし上がってくれるか、少し楽しみ。A代表でブレイクして欲しい逸材だけど、まずはスタメン定着だな。

入れ替え戦はJ1最下位とはいえ、その水の中で揉まれてきたのだから柏有利であることは確か。心情的には、大分との「九州ダービー」が実現されることになるからJ2とはいえ勢いのある福岡に勝ち上がって欲しいのだが。  

Posted by kiku999 at 21:08TrackBack(0)

November 29, 2004

『停電の夜に』

lahiri.jpgジュンパ・ラヒリ。
ロンドン生まれの、ニューヨーク在住インド系(一世)作家。
このデビュー短編集『停電の夜に』でいきなり2000年のピュリツアー賞をとったことが話題になったけど、そんなアメリカの賞なんて別にどうでもいい。
実はまだ4篇しか読んでいないのですが、もう、堪能して堪能して。池澤夏樹氏は「どの短篇も人と人との隙間の話なんだけれど、具体的なエピソードを重ねて、その隙間の部分を実にうまく描写している」と評しています。

「女性らしい細やかさ」とはよく使われる言いまわしですが、そうは言わなくても、男性作家にはとても書けないよなあと思える文章。この神経の行き届き方、登場人物それぞれにどんな些細なことにも珠玉の意味がこもっているそのうまさ。ミニマリズムの手法に学んだのかなと思えますが、あそこまでクールではない。特別大きなドラマがあるわけでもなく、淡々と掬いあげる日常のそこかしこに潜むかすかな悲哀とか希望とか諦観といったものが、さらりと、本当に丁寧に描き出されています。意図したものであることは確かで、でも意図した結果だとはとても思えないさりげなさ。

まだ4篇ですが、『ピルザダさんが食事にきたころ』が強烈に印象に残っています。インド・パキスタン紛争を背景にしてアメリカに住むひとりのインド系少女の成長を回想形式で描いているのですが、ラストのそれこそ淡々とした切なさは勇気と、だれでも人生のうちで一度は焦がれるほど強く思うはずのものを伝えます。それが何なのかここでは書けませんが、僕が思いだしたのは映画『ディアハンター』のラストシーンでした。

もともとこの短編集は新潮社クレストブックスシリーズ(ベルンハルト・シュリンクの『朗読者』が爆発的話題になった)で出ていて、昨年文庫化されました。このシリーズからラヒリの続編、といっても今度はかなりの長編ですが、『その名にちなんで』が今年の夏に出ていて、こちらも楽しみ。  
Posted by kiku999 at 20:32TrackBack(5)

November 25, 2004

日本代表、苔口SB改造計画。

1トップ1シャドーの4-4-2。見方によっては1ボランチの4-1-4-1。最近少しはフィジカルが強くなってエリア内でのテクニックが生きる中村俊輔は限りなくFWに近いイメージで。
「君にとってサッカーとは?」の問いに「発明と創造」と言い切る中田英寿をトップ下に。FWは大黒か完全復帰すれば久保を起用。二川あってこその大黒だけど、
中田と理解を深めれば高原を凌駕するはず。サブには大久保、高原。

system.1.jpg
中盤は今野の1ボランチに、左から小野、中田、田中達也。達也ならスタミナの不安はないし守りも問題ないからウイングはこなせる。このフォーメーションで稲本の入る余地はない。ファウルで止めてばかりの福西より、遠藤の方がスタミナはあるし強さもあり、ミドルの魅力もあるから、今野の代わりとしては遠藤に備えさせる。

SBだが、右ウイングの達也のスタミナと守備力を考えれば右SBの選出に悩むこともないだろう。寧ろそのためにウイングをやらせるのだから。よって加地は不要。
ーーーで、左である。すぐ上が小野なので、ここはちょっとスピードが欲しい。で、「苔口」を考える。
JFCはC大阪としっかりコミュニケをとり、FW登録されている苔口を「W杯特別強化選手」に指定し、世界の舞台でSBとして通用するよう鍛え上げる。当然守備重点のプログラムになるだろうけど、最終予選期間中、ベンチ入りはしないまでも代表合宿には必ず合流させ、中盤に中田英、小野が入った際の4-4-2システムの理解度を深め、底から何度も自分でフィニッシュまで持っていけるだけの心肺機能とスタミナをつけさせる。ただひとり特別に指定することで相当のプレッシャーを与えるわけだから、ハートも強くなるはずだ。まああの顔つきからすれば、そんなことで潰れるタマじゃないだろう(笑)

DFはまず、チーム全体の雰囲気をディフェンシブにしてしまいがちな宮本を外す。松田と中澤のマリノスコンビがいいだろう。もうひとりは闘莉王も面白いが、ちょっと攻撃的すぎて今野に余計に負担がかかりそうなので、守備に専念でき、安定したリーチのある坪井とする。

第13節、4-4-2の東京FCをホームに迎えた反町監督は熟考したのだろう。システムもメンバーも相当に手を入れて試合に臨み、結果は周知の通り4-2で下した。
その時のフォーメーションが4-1-4-1である。

本当に考えなければならない局面では考え抜かなければいけない。
って、実際やってみたらこれも隙だらけかもしれないけど(汗
面白いと思うんだけどなあ...  
Posted by kiku999 at 22:10TrackBack(0)

November 23, 2004

wedding anniversary.

18c67b92.jpg近所のバールで。
イタメシ屋でもあります。
本町と南堀江からのおにいさんが流れて腕を振るっているらしいです。
パスタはJR福島駅にあるイタリア食堂とタメを張れるかどうか、ってとこ。パポッキオには及びませんけど、客層が落ち着いていて最近のお気に入り。うるさくないのがいいです^^

シャンパンをゴチになりました。
ごちそうさまでした。  
Posted by kiku999 at 23:00TrackBack(0)

November 21, 2004

幸福な時間、satoshi tomiie.

fa6a2335.jpgこの夏から秋はフランキー・ナックルズの"A New Reality" にハマっていたことは前にも書いたとおりで、その御大フランキーに認められて渡米し(とはいってももう15年ほど昔のことのようですが)、ニューヨークを拠点に活動しているトミイエサトシが大阪梅田の "SAZA*E" というハコで回しました。


どこかとっぽい風貌は南伸坊を思わせ、ちょっと理知的な東京FCの今野、という印象もありました。因みにウチの相方は、稲本じゃん!と言ってます(笑)

グルーヴィーでニコニコちゃんなハウスでした。切れ目なくハッピーでロマンティックでキレイな音、ですね。もう、踊れる踊れる。1時前に回し始めて4時40分までノンストップ。よく働くなあ、という感じ。
今日の音をどこかで拾えないかなあと切望。
  
Posted by kiku999 at 18:18TrackBack(1)

おめでとう、ウラワ!

前半こそ山田と入れ替わるように長谷部の前への攻め上がりが効いていたし、サイドから内への永井の切れ込みもドキドキさせるものがありましたが、後半はさっぱり。攻撃のイマジネーションは枯渇したかのようでエメルソンのドリブルによる攻め上がりが影をひそめたし、闘莉王は凡ミスを重ねるし、田中達也はもう殆ど前線に顔出さないし、中盤でのビルドアップが面白いほどになされなかったし、ネネは決めきれないし。まあ、ネネは仕様がないですかね、もともとキレを期待できるプレイヤーではありませんし。でも彼に決めて欲しかったな。
それだけ名古屋のプレスが完璧だったということもあるのですが、セカンドステージの東京FC戦で見事に完封されてから何ら対策を練っていないような気がしてなりません。
こんな試合を優勝争いのただなかでやってくれたらそれこそサポーターには許してもらえないでしょうね。闘莉王は土下座して謝ったかもしれない... それくらいひどかった。

でもなにはともあれ、よかったよかった。
山田が言っていたように、素直に喜びましょう。
浦和の街でのあの爆発ぶりの中にいたかったなー。
オメデトウ!  
Posted by kiku999 at 12:22TrackBack(2)

November 17, 2004

システム論の前に。

サッカーのシステムにこだわる杉山茂樹の記事はわりと好きで立ち読みで済ますサッカー雑誌でも彼の記事は熱心に読む方なのですが、最近光文社から出た『VS』という『Number』路線の創刊3号で日本代表のシステムについてとてもわかりやすく詳しい記事を書いていたのでこのためだけに買いました。いえ、本当にこの記事のためだけに。スポーツジャーナリストとしては錚々たるメンツを集めていますが、『Number』誌の二番煎じというか、視点がかなり凡庸に思えます。ただ和田泰明という人が書いた井上雅彦の『リアル』に基づいた障害者バスケットボールの記事は新鮮で、読み応えありました。私の中では久々のヒット。

前ふりはここまでにして。
戦術を固めるにはまず戦略がモノをいい、さらにその上に確固とした哲学がなければいけないと繰り返す杉山はJリーグと日本代表についてシステム論ばかりが先行する昨今の風潮を憂い、その本末転倒の末に迷走してばかりの日本代表に対し警鐘を鳴らしています。
同意はするけど、じっさいのところ悲観的にならざるを得ません。
今、世界の趨勢となっている4-2-3-1は率直に言えば3-5-2を粉砕するために編み出され進化してきたシステムなわけで、2、3シーズンのスパンでみればこれを砕くためにさらに考慮されて新たな標準のシステムが生まれる可能性はいくらでもある。たとえ4-2-3-1の布陣を敷いたところで唯一の理念がチーム全体に浸透し、それを叶えるだけの個々のフィジカルの強さとテクニック、シンクロするイマジネーションの豊かさがなければシステムは機能しないし、成熟もしない。末節の条件をクリアした上で初めて理念の具現化の可能性が見えてくるわけだけど、その時間の経過のうちに、上を行くものはさらに上を行っている可能性もあるというわけだ。
「メインストリームに乗らなければ進化しない」ではなく、メインストリームを叩くためにどんな戦略を持つべきかを考えなければならないのだろうが、進んでそのリスクを負えるだけの度量をもつJのチームは少ないだろう。新潟、広島、東京FCぐらいのものではないだろうか。

浦和の場合は3バックとはいえヒディンク・コリアの3FWに近いからJの中ではまだマシなのだろうけど、来春坪井と山瀬の完全復帰を視野に入れて世界主流を変えるほどの戦略を練り、戦術を探らなければ進化はないし、来季以降の覇権も望めない。層の厚さだけでは東京FCを叩きのめすことなどできやしないことはセカンドステージとナビスコカップでの対戦でイヤというほど思い知らされたはずだ。
坪井を入れた4バックシステムをブッフバルトがまさか考えていないわけないだろうけど、そうなればアレックスは当然戦術構想外となるし、永井もスーパーサブに戻るかもしれない。下部組織からの際立つ才能の話を聞かないのは寂しい。でも長期的な戦略のもとにシステムに有機性を持たせなければあっという間に残留争いを繰り返すチームになり果てる。
こんな事は浦和のサポーターなら誰もがわかっていることなのだろうけどそれでも言わずにはいられない。3-5-2がしっくりくるチームではあるけれど、置いてけぼりにされる前に少なくとも4-2-3-1の東京FCを「計算通り」に叩きのめすだけの戦略を熟考して欲しい。
チャンピオンシップに進出するのだからこそ、そう思うのだ。  
Posted by kiku999 at 21:53TrackBack(1)

November 16, 2004

中性的男性脳。

"Skin Tight" 氏のエントリからの結果。

  あなたは、標準的な男性脳の持ち主ですが、同時に女性的な面も、いくらか持ち合わせています。
  どちらかというと何かに挑戦するのが好きで、空間能力や論理的な考え方を使う分野で力を発揮できます。比較的に人との対話を重視し、仕事面ではチームの取りまとめをすることに適しています、
  努力次第で、女性的な考え方や感情なども得られます。

当たらずとも遠からず。  
Posted by kiku999 at 02:05TrackBack(0)

November 15, 2004

ユーフラテスの向こう。

"Baghdad Burning" の11月13日のエントリは、「イラク人は絶対に忘れない。けっして。残虐と非道のきわみ、大虐殺だ。アラウィの支援を得て、アメリカがやったのだ。これに力を貸した者すべてが、ファルージャで攻撃され悲嘆、恐怖、苦悶の中にある人々と同じ目に会いますように。」と結ばれている。
当然この哀切は、アメリカに賛同し昨日第4次「復興支援」の名の下に自衛隊を派遣した日本にも向けられる。

私たちは小泉に何を夢見ているのだろうかと思わずにいられない。

追記。
そのアメリカ軍がファルージャで「香田さん」のパスポートを発見したとのニュース
  
Posted by kiku999 at 00:01TrackBack(0)

November 14, 2004

『白いカラス』

ロバート・ベントン、ニコール・キッドマン、アンソニー・ホプキンス、ゲイリー・シニーズ、エド・ハリス。

フィッリプ・ロス原作。この映画公開に合わせて原作 "The Human Stain" の翻訳も出ていたのですね。どこまで原作に忠実に作られているのかわかりませんが、これは読んでみたい。

黒人の両親の間に生まれながら白人と変わらない肌の白さを持つ青年は自分がユダヤ人だという嘘を重ねる。自分が本当は黒人であることを伝えることなく婚約者を親に会わせ、ショックに打ちひしがれる彼女を見て、嘘を突き通そうと彼は決意するのだ。彼女の受けたショックとは彼が嘘をついていた、あるいは故意に黙っていたからではなく、明らかに彼が本当は黒人なんだと知ったことからくる。彼も、「黒人であるという現実」の意味をそこで本当に知ることになり、白人といつわり、海軍に入る。
大学教授として社会的な地位を築いた後で、生徒にたいする些細な一言が引き金となり、彼は人種差別主義者として糾弾され、その心労で妻に死なれ(この妻には自分の両親は死んだということにしていた)、何もかも失うことになる。当然、自分の本当の出生が明らかになるから、子供は作っていない。
そして出会った女は、過去に義父に性的虐待を受け、自分の過失により火事で子を失い、ベトナム帰りの夫からもDVを受け続けて逃避行している女だった。
つまりは、傷を負うもの同士の恋愛。

元大学教授の場合は自らの「嘘」に始まっているからある意味自業自得のなれの果てなのだろうけど、遺伝子異常さえなければ少なくとも嘘を突き通す人生をいくことなどなかったろう。「ベトナム」の傷を負った元夫さえいなければ女は自分の子供を「殺した」罪に苛まれることなどなかったろう。元大学教授に言わせれば「これは最後の恋だ」というふたりの性愛はだからこそ深いし、一生を賭して突き通すはずだった嘘を溶解させるほど自分に優しくなることもできるのだろうか。

アメリカという病を彼らは象徴している。
それはフィリップ・ロスの生涯のテーマだ。

ロスの小説における常連、ユダヤ人「ザッカーマン」はこの作品にも出てくる。演じるゲイリー・シニーズがもう、なんといっていいのやら、いいんです(笑)   
Posted by kiku999 at 22:49TrackBack(1)