April 29, 2005

兆し。

磐田vs浦和、2-2。
疾走感の削がれたゲーム。

足元へのボールばかりが弱々しく転がり、それさえズレる。トラップは効果的な位置に落とせず、セカンドボールを獲ろうとする執念は薄い。焦りのせいか個々のイマジネーションはシンクロせず、独りよがりなパスプレーが散見される。でもこの辺は磐田もどっこいどっこいで、かろうじて突き放されずに済んだようなものの、このまま危機感を覚えているのだとは思えないプレーが続くようだったら...と暗澹たる気持ちになったりもする。

特に田中達也のトラップの粗さ、アレックスと永井のスピードの無さとキレの悪さが目につく。加えて達也には一瞬にして相手を置き去りにするスピードがまだ戻っていない。永井はやっぱりナルシストなのだろう、筋トレの成果が十二分に表れてすげえカラダしてたけど、あれはフットボールプレーヤーの身体ではない。格闘技練習生のつもりなのか。スピードに乗っている自分をイメージしにくくなっているのではないかと心配になる。おまけにあんなに内にキレ込んで行ってばかりではなんのチャンスメイクもできやしない。
っつうか、今日はトップ下だったのか?...違う動きだよなあ。
前半なかば、その永井からのパスを受けてエメルソンが左足でニアにシュートしたが、あそこは昨年ならファーに飛ばす腰のキレとインパクトの強さをエメは持っていたはず。ベストコンディションにはもう少しか。

長谷部はなんかいつも文句ばっかりぶーたれているようなのでイマイチ信用できないのだけど、只一人、彼だけが視野の広さを感じさせ、仕掛けの匂いをぷんぷんさせるパスを放っていた。前半終了直前のアシスト、闘莉王のロブを受けて、よくぞそこに永井を動かした!と感嘆させられる。他にも幾度かビッグチャンスに繋がる(はずの)スルーをピシッと飛ばしていた。

達也の、幾たびものサイドからの攻め上がりにはなかなか危険な香りはしなかったけれど(笑)、総じて見れば前節のC大阪戦はいったい何だったのかと首を傾げるほど浦和の復活へののろしを感じさせるゲームではあった。PKを取られたシーンではカレン・ロバートの「え? PK?いいの?」って表情が印象的だったが、あの内舘のスライディングは秀逸だったと思う。
アレから闘莉王へのロングフィードが流れた直後のエメのボールコントロールも素晴らしかった。イメージ通りにトラップできるということがどれだけ破壊的な力を持つものなのか、改めて思い知らされた。

この記事へのトラックバックURL

この記事へのトラックバック
Jリーグ第8節 vsジュビロ磐田 アウェイ 2−2 前半ユルユル。後半それなり。 あくまで「それなり」。 でもね、 ・・・いや勿論これはFC戦ぐらいの状態に戻ったというだけなんだけど、 あの惨憺たる試合の後ですからね、 ちょっと光明らしきものは感じました。 前
光明【ワタシとレッズとその他のサッカー】at April 29, 2005 03:51
来月行われるW杯最終予選の北朝鮮vs日本の試合が第3国で開催&無観客試合になることが 決まったとFIFAから発表されたらしいです。 無観客試合かぁ。。。 どんな感じになるんだろう!?想像つかない。 なんか独特の雰囲気になりそうな感じもします。 明日はグ
北朝鮮戦は・・・【HAPPY☆SMILE】at May 01, 2005 13:14