May 28, 2005

パチーノ、『コラテラル』

『コラテラル』について書いたエントリにコメントを頂いた "9minutes" さんのお薦めで、同じマイケル・マンの『インサイダー』を借りて観る。音楽の使い方がそれほど派手ではない。派手ではないけど、センスいいなあと思う。さらにアル・パチーノといい、ラッセル・クロウといい、ほか助演の俳優たちもそうなんだけど、声がいい。むしろそっちの方が音楽になっていたりする。
映像は『21g』を思わせるような柔らかく深い陰影のあるアンダートーン。イニャリトゥのような独特の質感はないが、リアリティがある。実話に基づいているだけに、というだけではない。この、空気を感じさせる透徹した映像美が、マイケル・マンの真骨頂なのか。脚本は巧みだけど、ちょっとたるい。もっと換骨奪胎できると思うのですが。

ジョニー・デップと共演した『フェイク』はなんか相当に疲れた感じで、大丈夫かよパチーノと思ったものですが、この作品では確かにパッションを感じました。クロウの抑えきった、逆に演技過剰が目立ってしまうのとは対照的に、ずっと好感が持てましたね。

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