JRの兵庫駅から三宮で阪神に乗り換えるときちょっと時間もあり丁度お昼時だったので、久しぶりに高架下で食事をしてその後むかし好んで行っていたジャズ喫茶に入ってみた。ディープなコーヒーを出すところで知る人ぞ知る場所なのだけど、主人公がかなりやばい。というのはウェイトレスがかなり歳を召された方で、少々ボケてはる様子。
入ってすぐ、「いらっしゃい」と言うのはいいのですけど、それからあと、一向に動きがない。「何にしましょう?」と席に来てくれない。
客は私一人。待つこと数分。はっ! と気付いたように彼女は恥ずかしそうに水を持ってきてくれた。ホットコーヒーください、と伝え、厨房をやっている別の中年の女性が豆をがりがりひき始める。最初からどうしてキミが給仕に来ないのだろう?
そして、またかなり待つ。
10数分。
いや、マジな話で。
待つ間鳴っていたのは『バド・パウエルの真髄』で、本当に懐かしかった。
入ってから20分近くなってやっと運ばれてきたコーヒーは、10数年前よりかなり薄くなっていたような気がした。
それでもじっくりバド・パウエルを堪能して400円近く支払い、阪神に向かったのでした。