June 25, 2004

不健康指向。

先日人間ドッグに行って、特に異常なしの診断書が届いたのですが、脂質と血液において再検査を要す、ときた。2年前のドッグでもほぼ同じ結果が出ていました。総コレステロール数232(正常値150〜209)、HDLコレステロール数87(正常値40〜80)。RBC(赤血球数)は398(正常値438〜577)とか。
コレステロールはたぶんタバコのせいではないかと思う。BMI指数は20だし、内臓脂肪が心配になるような腹の形になってもいない。動物性脂肪は普通の人よりは摂らない方だと思うし。
気にするような数字ではないでしょう。

以下、村上龍の対談集『存在の耐えがたきさサルサ』から奥村康編。奥村は順天堂大学医学部教授、免疫学者。

奥村「フィンランド症候群というのがありますね。フィンランドで数年前行われた研究から名付けられたのですが、(中略)確か45歳から55歳で会社の部課長をしているフィンランドの男性を二つの集団に分けて調査をしたんです。一つは、煙草を吸わせない、酒も飲ませない、『養生訓』みたいな、コレステロールも血圧も正常値を守るという生活をさせた600人。もう一つは、煙草を吸え、酒は飲め、何でも好きなようにやれ、コレステロールが増えても血圧が上がっても構わない、という生活をさせた600人。それで、二つの集団のどちらがたくさん死ぬかを、十年間追跡調査したんです。フタを開けてみたら、節制組のほうが圧倒的にたくさん死んで、出鱈目な生き方のほうがたくさん生きていた。調査担当者の想像では、出鱈目で、激しい刺激にさらされた、人間らしい生き方をしている方が免疫系がつよくなるのだ、と。ところが、静かに、『養生訓』の貝原益軒みたいな生き方をしていると、免疫系が弱くなるというのです。まあ、免疫系だけでは説明つかないことかもしれませんが。
村上「フィンランド政府はその結果をしばらく秘密にしていたんですよね。あまりにショッキングな結果だから。
奥村「そうそう、それから、こういう話もあります。コレステロールには、異常な値というのはあるけれど、この範囲の値であれば長生きするという意味の、正常値は実はないんです。僕は常にコレステロールが330ぐらいですが、薬でコレステロールを下げたことがあります。そしたら憂鬱になって何にもする気がしなくなりました(笑)。やたらコレステロールを下げれば、自殺も多くなるでしょう。今、コレステロールを下げる薬がたくさん売れてますよね。とんでもない。そっちのほうが早く死んでしまうかもしれない。

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