August 02, 2004

『ミスティック・リバー』(DVD)

観るものそれぞれの解釈を残します。
白黒はっきりさせないと気が済まない私は当然、ジミー(ショーン・ペン)がショーン(ケヴィン・ベーコン)の手によって法の裁きを受ける未来だけを信じます(笑)

ショーン・ペンの熱演は暑苦しいほどで、C.イーストウッドの思惑をはずしてしまったんじゃないかと思え、アカデミー賞助演男優賞を獲得したティム・ロビンスは11歳の時に受けた幼児虐待のトラウマを歪めて抱える役柄という複雑さのせいか、いかにも役作りしましたという根性がそこかしこに見えていて、ただケヴィン・ベーコンとロレンス・フィッシュバーン(太い!)がナチュラルというか、役柄ありのままの姿を本当にさりげなく演じていて、とても好感が持てました。
『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』で、いつもどこかに含み笑いを湛えているような、いたずらっ子の眼差しが印象に残ったなローラ・リニーは好きな女優のひとりなんですけど、ショーン・ペンの相方という役柄のせいかなんか気負いが感じられて、失敗作かなあ、と。元々根性ありそうな役者なので、普通に淡々とやればショーンの相手役なんて楽にこなせたと思うのに。C.イーストウッドとは『目撃』で一度一緒にやっているようなんですけどね。
ロレンス・フィッシュバーンは多作の割にはクリストファー・ウォーケンと共演した『キング・オブ・ニューヨーク』とコッポラとの4作品『ランブルフィッシュ』『地獄の黙示録』『コットン・クラブ』『友よ、風に抱かれて』しか観ていないのですが、いつもいつもいい味出してますねー。

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