November 11, 2004

ファルージャ。

ブッシュ大統領は今回のファルージャ制圧攻撃について「無実の民を殺害するものを裁きにかけるため」暫定政府アラウィ首相の要請を受けて行っていると述べました。(参照
最近のイスラム武装勢力による拉致殺害事件に対する行動であるのみならず、「911」への報復の延長であることは知れたことです。その結果がこれです。
泥沼ですね。
果たしてアラウィ首相はブッシュに全土撤退してくれと、再び懇願するのでしょうか。したところで、ブッシュが了解の「英断」などするはずもありませんが。

ちょうど1年前に "Cafe Impala" で池澤夏樹は自衛隊のイラク派遣を「実際的な成果ではなく、象徴的な結果を求めるものでしかない」と断言しています。もちろん日本の対アメリカの構図における象徴性のことを言っているのでしょう。それは今回の、アメリカのファルージャ制圧についても逆の意味で同じ事が言えると思います。ファルージャがアメリカへの憎悪を象徴する土地になったという意味で、です。
「今回のファルージャの戦闘は米軍が短期間で勝利(制圧)することは間違いない。だがイラク人犠牲者の多さと、徹底的に破壊された市街地は、イラクで反米抵抗の聖地(シンボル)になるだろう。だから米軍の負けなのである。 」(参照
だから自衛隊はもういい加減撤退しなければいけない、と毎日朝刊に書いた軍事アナリストの神浦氏は結んでいます。
でも日本も、小泉首相が今回の攻撃を「成功させなければならない」と支持したときに、すでに負けているのです。自衛隊派遣延長を主張したときにすでにぬかるみから足を抜き出すことが出来なくなっているのです。自衛隊が活動している地域は非戦闘地域だ云々の岡田との党首討論はなんか的はずれに思えてなりません。

どうもいかさまな匂いがしてマイケル・ムーアを好きになれないのですが(理由はなく、単に直感的なものなんですけど)、大義も名誉も野望もない、ただ憎悪から始まったブッシュの狂気を止めるのに、映画という媒体は何ら力を持たないということをムーアは自ら証明していまいました。
せっかく世界の舞台にイラクサッカーも戻ってきたところなのに、ブッシュがぶち壊しにしてしまいました。スポーツに国際政治が関わるとろくなことありません。
コートジボワールでの動乱では抗フランス政府軍がブッシュに働きかけて、フランスをやつけてくれ、とかいっているそうです。

神様はどうさいころを転がしてこの混沌に秩序を与えるつもりなのでしょうか?

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